【綴】物語 (Story)
幕末から明治にかけて、
銅と弁柄で巨万の富を得た豪商たちが、
宮大工を招き、一斉に作り上げた計画都市の記憶。
個々の欲望で建て増しするのではなく、
町全体としての美意識と統一感を優先させた、
当時としては稀有な「都市計画」の精神が綴られている。
旧片山家住宅などに見られる精緻な意匠は、
職人たちの技術の結晶である。
標高五百メートルの山嶺に、
突如として現れる紅色の集落。
銅山(どやま)の繁栄が生んだ「ベンガラ」の富
によって築かれた吹屋は、屋根瓦から壁までが
赤褐色の色彩で統一されています。
そこには、豪商たちが理想郷を求めて作り上げた、
贅沢で力強い霊気が満ちています。
レゾナンスの詩 銅
(あかがね)の火、地に眠り 紅(べに)の壁、
空を染めん 峠の里、夢は赤く。
【氣】(Ki):
標高550メートル、
吉備高原の深い緑を抜けた先に突如として現れる
「極彩色の統一美」。
屋根に葺かれた石州瓦の赤褐、壁面を塗る弁柄の赤、
そして建ち並ぶ豪商屋敷の重厚な格子。
視界のすべてが「紅(あか)」という一色によって支配され、
まるで江戸末期から明治の時空間に迷い込んだかのような、
鮮烈な非日常のオーラが漂う。
かつて銅山と弁柄生産で賑わった喧騒は去り、
現在は高原特有の澄んだ空気が支配する。
夕暮れ時、観光客が去った後の町並みには、
均質な赤い壁が夕陽を吸い込み、
さらにその赤みを増す瞬間がある。
音が消え、ただ「色」だけが静寂の中で主張し続ける、
圧倒的な余白が存在する。
「極彩色の統一美」
この地を形成するのは、
数億年の時を経て形成された銅鉱床と、
硫化鉄鉱の層である。
地質そのものが、
この村に「富」と「色」を与えた。
山そのものが巨大な資源であり、
そこから削り出された磁硫鉄鉱(ローハ)を焼き、
水洗いして生まれた「弁柄」は、
まさにこの土地の骨(地質)が変化した姿である。
幕末から明治にかけて、
銅と弁柄で巨万の富を得た豪商たちが、
宮大工を招き、一斉に作り上げた計画都市の記憶。
個々の欲望で建て増しするのではなく、
町全体としての美意識と統一感を優先させた、
当時としては稀有な「都市計画」の精神が綴られている。
旧片山家住宅などに見られる精緻な意匠は、
職人たちの技術の結晶である。
「Earth-Color Reversal(地色の反転)」
地下にあるべき「土の色(酸化鉄の赤)」を、
地上の建築物のすべてに反転(露出)させた特異点。
自然と人工の境界線が「色」によって
曖昧になる没入型の美術館として再定義する。
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【重要なお知らせ】
郷土共鳴の小冊子(ZINE)創刊
本サイトで綴っている各地の「100%の物語」を、
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日時:** 2026年2月28日(土)
場所:** 仙台アエル(会場内にて)
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小冊子(zine)にして販売します。
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